健康飲料の中に消費者庁が許可したマークとして「特定保健用食品」というのがあります。省略して「トクホ」と呼ばれています。
人が大きく深呼吸しているこのマークは、一般的によく知られていますが、では一体どういう意味があるのでしょうか?
今回は消費者庁許可「特定保健用食品」とは?色々ある保健効果の種類についてもまとめてみました。
消費者庁許可「特定保健用食品」とは?
特定保健用食品(トクホ)とは、消費者庁から健康増進法第26条第1項の許可、健康増進法第29条第1項の承認を受けて、保健効果のある食べ物や飲み物として認められた食品のことを言います。
例えば血圧を正常に保つ効果や、お腹の調子を整えることを効果、体脂肪が付きにくいことを効果など、ある一つの効果が期待できる食品です。他にも色々あります(下にまとめています)。
消費者庁がトクホと認める条件
- 生理学的機能に影響を与える成分を含んでいる食品
- その効果が科学的に証明されている食品
消費者庁がトクホと認めた食品に関して、上の画像のような「特定保健用食品」トクホのマークを表示することが認められます。
トクホで間違えやすいこと
- 医療品ではないので、病気の治療には使えない
- 多く摂取すれば疾患が改善されるというわけではない
医薬品には必ず「医薬品」と書かれています。この2つは間違えやすいので注意しましょう。
例えば、多く飲みすぎるとお腹が緩くなりすぎたり、糖分を摂りすぎたりと、その目的には効果的でも体内の別の個所で問題が発生します。
食品には3つある、その一つがトクホ
食品には一般の食品以外に、今回紹介した「特定保健用食品(トクホ)」、そして「栄養機能食品」の3つがあります。
この「特定保健用食品(トクホ)」と「栄養機能食品」のことをあわせて「保健機能食品」と言います。
- 特定保健用食品(トクホ):保健効果を表示できる
- 栄養機能食品:栄養成分の機能を表示できる
- 一般食品:普通の健康食品も含まれる
特定保健用食品(トクホ)の保健効果の種類について
トクホには必ず保健の効果があることが期待できるものとして許可され、作られた食品です。その目的・効果についてまとめてみました。
1.お腹の調子を整える食品
このサイトでの記事の中では、お腹の調子を整える食品として、メナード「緑の健康野菜」について書いています。
トクホで便秘解消を目的とした野菜ジュースで、難消化性デキストリンを追加することで食物繊維がさらに多く入っています。青汁えお飲めない方向けですね。トクホだけに高いです。
2.血圧が高めの方向けの食品
3.コレステロールが高めの方の食品
このサイトの記事の中では、コレステロールを下げる働きがある、サンスター健康道場「緑でサラナ」について書いています。
特に上のようなものは入っていません。ブロッコリーとキャベツに含まれている天然アミノ酸が多く含まれていて、それでコレステロールを下げる働きがあります。因みに私も飲んでいます。
4.血糖値が気になる方向けの食品
5.ミネラルの吸収を助ける食品
6.食後の血中の中性脂肪を抑える食品
7.虫歯の原因になりにくい食品
8.歯の健康維持に役立つ食品
9.体脂肪がつきにくい食品
10.骨の健康が気になる方向けの食品
これらは同じ保健機能成分を含んでいたとしても、配合などの関係で、トクホと同じ働きをするというわけではないので注意しましょう。
上で紹介した便秘解消によく使われる難消化性デキストリンという食物繊維ですが、これも青汁にはよく入っているのですが少量です。トクホとして許可されている食品(飲料)は結構な量の難消化性デキストリンが入っているのを確認しました。
写真は「緑でサラナ」のトクホマーク。
青汁や野菜ジュース関係で見ると健康管理のものが多く、特に「1.お腹の調子を整える食品」「2.血圧が高めの方向けの食品」「3.コレステロールが高めの方向けの食品」が入っているトクホの青汁などがあります。