青汁の原材料名を見ると、たまに見かけるのが「難消化性デキストリン」という言葉です。一体どういう意味なのでしょうか?
それ以外の原材料名は青汁の野菜ばかりですが、その中に一つ難消化性デキストリンと書かれています。
これってもしかして添加物なのでしょうか?いいえ、違います。食品添加物ではありません。
気になる「難消化性デキストリン」について、まとめてみました。
難消化デキストリンとは?
難消化性デキストリンとは、加熱処理した馬鈴薯(ジャガイモ)やトウモロコシのデンプンをアミラーゼで加水分解したものを取り除き、その中から分解されなかった難消化性成分を取り出し、脱塩、脱色、生成した水溶性の植物繊維です。
トウモロコシやジャガイモの澱粉には糖質と食物繊維が含まれていて、精製加工した糖質が「デキストリン」、食物繊維が「難消化性デキストリン」になります。
難消化性デキストリンは、よくトクホ(特定保健用食品)の「植物繊維類を含む食品」として使われれており、消費者庁(旧厚生労働省)やアメリカ食品医薬局(FDA)が安全な食品と認めています。
添加物なの?
青汁以外のものが入ってるので、それって食品添加物なのって疑問に思われるかもしれません。
誤解されがちなのですが、原料がトウモロコシやジャガイモのデンプンなので食品添加物ではありません。
天然の澱粉から作られた水溶性食物繊維です。(水溶性ではありますが、胃や腸では消化されにくい食物繊維です)
難消化性デキストリンの効果
日本人が朝食にパンを食べたりと外食するようになったことで、炭水化物の割合が増えてきました。その結果、現代の日本人は食物繊維が1日7~9g不足していると言われています。
そういう方に「難消化性デキストリン」は、簡単にとれる食物繊維として使われています。
水溶性食物繊維なので便秘解消に役立つ
難消化性デキストリンは、水溶性食物繊維です。水溶性食物繊維は以下の特徴があります。
- ヌルヌルして粘り気があり、栄養素の吸収を緩慢にする
- コレステロール、中性脂肪、胆汁酸などを吸収して排泄する
ではありますが、胃や腸では消化されにくいため、便の材料となる点は共通で便秘解消に役立ちます。
血糖値の上昇を抑える働きがある
食物繊維たっぷりの食事は食べ物の移動がゆっくり進み、消化・吸収も小腸全体で行われます。その結果、血糖値もゆっくり上昇するので、糖尿病の予防と治療にも効果的です。
その為、難消化性デキストリンは血糖値の上昇を抑える食品にも利用されている成分です。
難消化性デキストリン自体が販売されている
難消化性デキストリンは、低カロリーだけでなく、ダイエットや便秘解消、健康維持に役立てる食物繊維パウダーです。
Amazonなどでも「難消化性デキストリン」そのものが販売されています。自分で飲み物や食べ物に追加している方も多いことがわかります。
その他、有名なのは大塚製薬の「イージーファイバー」。聞いたことがある方も多いかもしれません。ダイエット効果が期待できる食物繊維です。
しかし、健康を維持しながら便秘解消やダイエット効果を総合的に維持していくには、やはり野菜が入っている青汁で摂る方が効率的だと言えますね。
難消化性デキストリンを含んだ青汁
難消化性デキストリンを含んだ青汁は、マイケア「ふるさと青汁」です。明日葉の葉や茎だけでなく、根まで入っています。明日葉は切っても次の日には生えてくるという生命力あふれた青汁です。
また、難消化性デキストリンを5gも入っているのが森永「おいしい青汁」です。これは便秘解消と血糖値の上昇を遅らせることを目的とした機能性表示食品になります。野菜ジュースのように飲みやすいので、続けやすい青汁です。
ただ、食物繊維の含有量を見ると、難消化性デキストリンが含まれていない青汁の方が食物繊維が多い結果がでています(森永「おいしい青汁」は除く)。ということは野菜だけで十分に食物繊維を取ることがでるのです。
緑黄色野菜から食物繊維を多く摂りたい方は、サンスター健康道場「粉末青汁」がおすすめです。
- 難消化性デキストリンが含まれている青汁でおすすめは?→食物繊維含有量トップの森永「おいしい青汁」
- 難消化性デキストリンが入っていない青汁でおすすめは?→サンスター健康道場「粉末青汁」
これまで飲んできた青汁の中で、難消化性デキストリンが入っている青汁についてまとめました
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