モロヘイヤはアラビア語で「王家の野菜(食べ物)」と言います。砂漠でも生育するという貴重な野菜です。エジプトでは5000年前から栽培されています。
原産地はインドやエジプトを中心とした中近東で栽培されている栄養価の高い野菜です。
すぐれた美容効果があるので、クレオパトラも好んだと言われています。特にβ-カロチンが多く、野菜の中ではトップクラスです。
栄養価の高い野菜として一気に日本でも広がり、夏と言えばモロヘイヤ、市場やスーパーに並ぶようになりました。
栄養成分
β-カロテンを始め、カルシウム、鉄分、カリウムなどミネラルが豊富です。βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAにかわり、皮膚や粘膜を健康に保つ効果を発揮します。
カロチンの含有量は野菜の中でトップ。そのほかビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEも豊富に含まれているので、βカロチンとの相乗効果で抗酸化力がさらにたかまります。
特にビタミンB2はほうれん草の約20倍、カルシウムも7倍もあります。
葉を刻むと粘りが出るのが特徴。ぬめり成分であるムチンは胃腸などの消化器官や目などの粘膜を保護し、肝機能を高める働きがあります。
エネルギー量、食品成分表
- 38kcal/100g
- 水分:86.1g
- カリウム:530mg
- カルシウム:260mg
- マグネシウム:46mg
- リン:110mg
- 鉄分:1.0mg
- マンガン:1.32mg
- ビタミンA,β-カロテイン含有量:100001μg
- ビタミンK:640μg
- ビタミンB1:0.18mg
- ビタミンB2:0.42mg
- ビタミンC:65mg
- 食物繊維:5.9g
美味しい時期
- 7月~9月
産地
- 群馬、三重、秋田産が多い
保存方法
水で湿らせて、新聞紙で包み、ポリ袋に入れ密閉容器に入れて冷蔵庫で保存。また冷凍もできます。
食べ方
茹でる、炒める、揚げるなど、色々な調理法があります。お湯でさっとゆでて、包丁でたたくと、ぬめりが出てきます。
モロヘイヤにはクセや香りもないので、葉をちぎって天麩羅にしたり、卵入り中華スープに入れたり、納豆にまぜたり、醤油をかけて豆腐に乗せて食べてもOKです。
お浸しなど簡単な調理で食べられるのでもう一品に最適です。
- 吸収率アップ:モロヘイヤ+たまねぎ
- 夏バテ解消:モロヘイヤ+オクラ
- 抗酸化作用:モロヘイヤ+トマト
- がん予防・血行促進:モロヘイヤ+ピーマン
- 高血圧・動脈硬化予防、心臓病予防:モロヘイヤ+じゃがいも
- 肝機能協力健脳効果:モロヘイヤ+アサリ
- 利尿作用、高血圧予防:モロヘイヤ+バナナ
モロヘイヤの実は食べてはいけない
小さなさやの実の中にある種には、毒性の強いステロイド類やストロファチジンという成分が含まれています。
市販のものは当然取り除かれていますが、家庭菜園で収穫した場合は、十分に気をつけましょう。
管理された市販のものは安全ですが、茎に実と同じ毒性がある可能せはゼロでは無いようです。家庭菜園では茎から葉を外して管理しましょう。
原材料にモロヘイヤが入っている青汁
私が定期購入している青汁、サンスター健康道場「粉末青汁」だけモロヘイヤが入っています。5種類の国産野菜のみ使用した、安心&安全の青汁です。
- サンスター:健康道場「粉末青汁」(他の野菜とのミックス)