カリウムは野菜や果物、豆類などに含まれ、調理すると失われてしまうため、不足しやすいミネラルと言われています。
その為、生のまま摂るのが良いとされていることもあり、青汁も生のまま粉砕し粉末状にして販売しています。
カリウムは高血圧や塩分と深く関わっているので、特に重要です。
今回はカリウムの意味や効果、多く含む食品、不足した場合、過剰摂取した場合や、青汁にはカリウムがどれぐらいの量含まれているかについてです。
各青汁メーカーによって含有量が異なるので、それぞれ比較してランキング形式でまとめてみました。
カリウムの意味や効果について
まずはカリウムの意味や効果についてです。いかに健康にはカリウムが重要かがわかってきますよ。
既にカリウムについてご存知の方は、下の青汁に含まれているカリウムの含有量ランキングまで進んでください。
カリウムとは?
体内の体重1kgあたり2gカリウムが存在すると言われています。そのうち98%が細胞内にあります。
ナトリウムと共に働いて細胞の浸透圧を維持、生命活動の基本となる重要な役割を担っています。
体内には細胞の内側にカリウムがあり、外側の血液などにナトリウムがある仕組みになっていて、浸透圧は細胞の内外の水分をはじめ、様々な成分を調整しています。
カリウムにはナトリウムの排出を促進し、血圧を下げる効果があるので、血圧を正常に保つ他、筋肉の収縮をスムーズに、腎臓の老廃物の排出を促すなどの働きを持っています。
カリウムの作用
- 心臓や筋肉の機能を調節する役目
- 高血圧を下げる効果がある
多く含んでいる食品
- 刻み昆布
- 大豆
- するめ
- さといも
- トマトジュース
- 納豆
カリウムが含まれている食品は色々ありますが、その奈kでも大豆や納豆、トマトジュースが毎日続けるには良さそうです。
カリウム不足による症状
ナトリウムを過剰摂取し、カリウムが不足した場合は、高血圧を招く恐れがあるので注意しましょう。カリウムを多く摂ることで高血圧を防ぐことができます。
また、夏場に汗をかくことで、低カリウム血症となり、筋肉の動きが悪くなりこむら返りや夏バテの原因となります。
その他、不整脈や心不全を起こしやすくなり、排尿困難を起こしたり、手足のけいれんが起こりやすくなります。
- 筋力低下(脱力・四肢麻痺)
- 便秘
- 麻痺症
- イレウス
- 不整脈
- 腎臓の尿濃縮力低下(多尿・口渇・多飲など)
- 知覚異常
- 高血圧症
カリウムを過剰摂取すると、どうなる?
血清カリウムが5.5mEq/L以上で過剰傾向、6.0mEq/L以上を高カリウムと言えます。
ただ、カリウムを過剰摂取した場合は、それほど心配はいりません。腎臓の機能に障害があると、高カリウム血症を引き起こす恐れがあるので注意しましょう。
カリウムとナトリウムのバランスが重要
以上を総合すると、カリウムとナトリウムは協調して働くため、バランスが重要なのがわかります。高すぎても低すぎても問題です。
自然の食品にはナトリウムが少なく、カリウムが多いものがほとんどです。ただし、食塩や調味料にはナトリウムが多く含まれているので、調理することでバランスが崩れてしまうのです。
野菜不足になると低カリウムを招きがちです。カリウムが多い野菜や果物をそのまま食べるがおすすめ。カリウムというミネラルを摂るという意味でも青汁は役立っています。
調味料は食塩より自然塩、砂糖より黒砂糖の方が、カリウムなどのミネラルの種類が豊富に含まれています。意識して摂るようにしましょう。
青汁に含まれているカリウムの含有量ランキング
次に青汁に含まれているカリウムの含有量をランキング形式でまとめました。
カリウムの量1位:サンスター健康道場「おいしい青汁」
サンスター健康道場「おいしい青汁」は、缶で90gの野菜を摂ることができます。
1日に350g野菜が必要とされているので、そのうちの90gを摂れるというのはので毎日の野菜不足を解消してくれます。
「美味しい青汁」の缶の裏側に栄養成分表示があり、その中にカリウムの含有量が書かれています。
- サンスター健康道場「おいしい青汁」:カリウム280mg(1缶あたり)
缶の裏側に成分分析表があり、そこにカリウムの表記があります。これまで同じ健康道場シリーズの「粉末青汁」を1位にしていましたが、それを30mgも上回る280mgもカリウムが入っています。
1日の野菜を多く摂れるだけでなくカリウムも摂れるので一石二鳥と言えます。
ただ「おいしい青汁」は1缶約200円しますし、クチナシ色素という添加物入りというのが問題です。
私は同じサンスターの「粉末青汁」の方が無添加で携帯性があり、価格も安いので定期購入しています(カリウム量は2位、詳しくは下の2位の内容を見てください)。
毎日継続することが重要なので、続けやすい方を選びましょう。
カリウムの量2位:サンスター健康道場「粉末青汁」
私が一番おすすめしている青汁、サンスター健康道場「粉末青汁」、これまで1位でしたが、同じ健康道場シリーズの「おいしい青汁」が少しだけ多いので2位になりました。
サンスター健康道場「粉末青汁」は国産野菜5種類だけが入った完全無添加だということ、そして他社は1袋3gしか入っていないのに対し、10gも入っています。
1袋で100gの緑黄色野菜の量が摂れるので、1日350g必要な野菜の摂取量の約1/3をこの青汁で摂ることが出来ます。ほとんどの方は残り少しだけ(70gほど)の野菜を毎日不足しています。それがこの青汁で余裕で補えるます
サンスター健康道場「粉末青汁」外箱裏側にある栄養表示が右側に書かれています。その中にカリウムが書かれています(上の画像参照)。
- サンスター健康道場「粉末青汁」:カリウム250mg(1袋10gあたり)
栄養表示が右上にあり、その欄の下から3番目にカリウムの表記があります。他社よりも1.5~2倍多く入っています。
(上で紹介した野菜ジュース「おいしい青汁」は280mg。30mgだけ多い)
サンスターの健康道場シリーズはダントツですね。カリウム不足が気になっている方には、迷わずこれにしましょう。価格も続けやすく、私も1年以上定期購入しています。
公式サイト>>サンスターオンラインショッピング
関連:サンスター健康道場「粉末青汁」野菜の成分と飲んでみた感想
カリウムの量3位:国産有機青汁「四重奏」
プロスペリティの国産有機青汁「四重奏」、有機野菜4種類だけの完全無添加青汁であり、オーガニックです。1袋あたり3gしか入っていない点以外は完璧です。
国産野菜の原産地までわかっているので、素晴らしい青汁だと言えます。
この国産有機青汁「四重奏」のカリウムを、外箱の裏側にある栄養成分表示で見てみました。
- 国産有機青汁「四重奏」:カリウム150.2mg(1袋3gあたり)
1袋が3gしか入っていないにも関わらず150.2mgもカリウムが入っているのは優秀ですね。ただ、毎日2袋を飲むのは経済的に難しいのが難点。 サンスター健康道場「粉末青汁」には大きく及びません。
カリウムの量4位:ユニマットリケン「有機栽培の青汁」
ユニマットリケン「有機栽培の青汁」は、大麦若葉100%の青汁です。1種類しか入っていませんが、オーガニックであること(有機JASマーク入り)、国産であること、完全無添加であること、コスパが高いことなどで、比較的買いやすい有機青汁です。
その「有機栽培の青汁」のパッケージ側面に栄養成分が載っていて、その中にカリウムも表示されています。
- ユニマットリケン「有機栽培の青汁」:カリウム、94.50mg(1袋3g当たり)
野菜が有機大麦若葉しか入っていないので、1位2位には及びませんが、それでも入っている方だと思います。野菜の中でも栄養価が高い大麦若葉が入っているのが関係しています。
カリウムの量5位:マイケア「ふるさと青汁」
マイケア「ふるさと青汁」は明日葉を中心とした青汁です。明日葉は葉以外に茎や根までも含まれているのが特徴です。その他、難消化性デキストリン(食物繊維)も添加されています。
その「ふるさと青汁」のパッケージ側面にカリウムについて書かれています。この表示は90g(1箱分)の量が書かれているので、1袋3g毎に計算してみました。
- マイケア「ふるさと青汁」:カリウム、51mg(1袋3gあたり)
カリウムの量6位:ファンケル「本搾り青汁ベーシック」
ファンケル「本搾り青汁ベーシック」は、野菜は国産ケールだけの青汁です。ケール以外に食物繊維とオリゴ糖が追加されているので、完全無添加ではありません。
緑黄色野菜不足の方や食物繊維を摂りたい方向けの青汁です。
そのファンケル「本搾り青汁ベーシック」のパッケージ側面に栄養成分表示があります。そこにカリウムも記載されていました。
- ファンケル「本搾り青汁ベーシック」:カリウム46~141mg(1袋4.5gあたり)
かなり広い幅で書かれていますが、それでもサンスター健康道場「粉末青汁」やプロスペリティ国産有機青汁「四重奏」よりカリウムの量が少ないのは、野菜がケールしか入っていないからでしょうね。
このあたりは、やはり複数の野菜が入っている方が、より栄養価が高くなる傾向があります。
カリウムの量7位:三ツ星青汁レストラン「極選青汁」
三ツ星青汁レストラン「極選青汁」は一部有機野菜などが入っているので、JASマークが付いています。
ただ一番多く含まれているのが有機アガベイヌリンという食物繊維なので、野菜以外のものが添加されています。
この三ツ星青汁レストラン「極選青汁」の栄養成分表示を見てみました。
- 三ツ星青汁レストラン「極選青汁」:カリウム表記無し
野菜以外に色々なものが入っています。カリウムはミネラル野菜がたくさん入っていれば表記されるものですが、それが表記されていないとするとだいたい想像がつきますね。
食物繊維を強く推している青汁なので、野菜不足解消にはおすすめできません。
1袋あたりのカリウムの含有量まとめ
1位 | サンスター健康道場「おいしい青汁」 | 280mg(1缶あたり) |
2位 | サンスター健康道場「粉末青汁」 | 250mg(1袋10gあたり) |
3位 | 国産有機青汁「四重奏」 | 150.2mg(1袋3gあたり) |
4位 | ユニマットリケン「有機栽培の青汁」 | 94.50mg(1袋3gあたり) |
5位 | マイケア「ふるさと青汁」 | 51mg(1袋3gあたり) |
6位 | ファンケル「本搾り青汁ベーシック」 | 46~141mg(1袋4.5gあたり) |
- | 三ツ星青汁レストラン「極選青汁」 | 表記無し |
カリウムは1日必要量は、男性で2,500mg、女性で2,000mg必要だと言われています。できるだけ野菜や果物を食べるようにして、不足分を青汁で補うようにしましょう。
毎日必ず1袋(1缶)飲むとした場合で比較してみると、サンスター健康道場「粉末青汁」や「おいしい青汁」はダントツでカリウムを多く含んでいます。
カリウムはミネラルの一種、そのカリウムが多ければ塩分を摂りすぎてもそれを排出したり、血圧を下げる効果があります。
それに対しカリウムが不足すると高血圧になる恐れがあります。できるだけ毎日摂っていきたい栄養素です。
青汁で補いたいと考えておられる方は、含有量が多いものから選ぶようにしましょう。それが野菜が多く含まれているという意味でもあります。
追記:
ここまでは青汁に特化して書いてきましたが、カリウムに限定して言えば青汁は少なくて、野菜ジュースの方が多く含まれています。
私が飲んだ中で一番多くカリウムが含まれている野菜ジュースは伊藤園健康体の「純国産野菜」でした。なんとカリウムは1本あたり367~929mgも入っています。
総合的な栄養バランスでいうと青汁になりますが、カリウムやビタミンA(β-カロテン)だけに特化した場合はこの伊藤園健康体「純国産野菜」が一番だなと感じており追記しました。